阪神

  • 印刷
小林公一・宝塚音楽学校校長(右)からきり箱を受け取った、犬居すみれ会の伊藤晋一郎会長(中央)と加茂さくら名誉会長=大阪市北区芝田1、阪急電鉄本社
拡大
小林公一・宝塚音楽学校校長(右)からきり箱を受け取った、犬居すみれ会の伊藤晋一郎会長(中央)と加茂さくら名誉会長=大阪市北区芝田1、阪急電鉄本社
「レビューの王様」と称された白井鉄造氏(犬居すみれ会提供)
拡大
「レビューの王様」と称された白井鉄造氏(犬居すみれ会提供)
白井鉄造氏の恩師、岸田辰弥氏が描いただるまの絵(犬居すみれ会提供)
拡大
白井鉄造氏の恩師、岸田辰弥氏が描いただるまの絵(犬居すみれ会提供)

 宝塚歌劇団の育ての親として知られる演出家、白井鉄造氏(1900~83年)が、恩師から贈られた絵の掛け軸を保存するきり箱が完成し、このほど白井氏の功績を顕彰する「犬居すみれ会」(静岡県浜松市)に贈られた。きり箱は中川智子兵庫県宝塚市長が用意し、歌劇創始者小林一三氏のひ孫、小林公一・宝塚音楽学校長が箱書きをした。タカラヅカの歴史を伝える貴重な資料に光が当たり、小林校長は「先人が引き継いできた宝塚歌劇への思いが色んな人に届いてほしい」と話す。(小谷千穂)

 白井氏は、宝塚歌劇を代表する歌「すみれの花咲く頃」の訳詞者で、レビュー「パリゼット」(30年)を大ヒットさせて歌劇を世に知らしめ「レビューの王様」と称された。100周年を飾る2014年の月組レビューでは自作の「花詩集」(1933年)のアレンジが使われるなど、大きな功績を残した。

 その白井氏に絵を贈った恩師とは、日本初のレビュー「モン・パリ」(27年)を手がけた演出家の岸田辰弥氏(1892~1944年)。白井氏の「パリゼット」の大成功を祝い、岸田氏が墨でだるまを描き、絶対に倒れないことを意味する「不倒翁」の文字が添えられる。

 戦時中、白井氏は絵を持って愛知県豊橋市の親戚宅へ疎開。その後、長く絵は現地に保管されたままだったが、30年前に出身地の浜松市天竜区春野町で住民らがつくる犬居すみれ会に寄贈され、掛け軸に仕立てられた。

 同町の中学生は毎年春、修学旅行で宝塚市を訪れ、宝塚歌劇を観劇するが、今年初めて掛け軸が生徒にお披露目された。これを機に、兵庫県宝塚市の中川市長が箱を贈り、同会の依頼で小林校長が「岸田辰彌先生 達磨図」とふたに揮毫した。

 阪急電鉄本社(大阪市北区)であったきり箱の贈呈式には、小林校長や伊藤晋一郎会長(80)、同会の名誉会長で元タカラジェンヌとして「白井さんのおかげで今がある」と話す加茂さくらさんも参加。犬居すみれ会は、来年の「パリゼット」上演90周年に合わせ、来春、宝塚市に開設される「市立文化芸術センター・庭園」で掛け軸の展示を検討する。

 同会の伊藤会長は「歌劇の100年をつなぐ品を多くの人に公開したい」と話している。

阪神の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ