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依頼会員の内田佐代子さん(左)の頼みで買い物を済ませた協力会員の池本民江さん=尼崎市猪名寺1
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依頼会員の内田佐代子さん(左)の頼みで買い物を済ませた協力会員の池本民江さん=尼崎市猪名寺1
ちょっと困りごと支え合いの会の登録用紙と協力会員が活動中に使う名札=尼崎市猪名寺1
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ちょっと困りごと支え合いの会の登録用紙と協力会員が活動中に使う名札=尼崎市猪名寺1

 ちょっとした困りごと。近所の人を頼りたいけど気を使う…。そんな悩みを住民が少しばかりの「有料」で解決する取り組みが今月、兵庫県尼崎市の猪名寺地区で始まった。30分250円で手助けを依頼できる「ちょっと困りごと支え合いの会」。買い物代行、病院の付き添い、電球交換など、何でも依頼でき、手伝う側の住民に報酬が入る。これまでに約140人が会員に登録している。(小谷千穂)

 同地区の住民ら6人で事務局をつくり、運営する。地域主体の活動で安心して暮らせる町にしようと、園田北小学校区まちづくり協議会が発案した。

 校区内の住民が対象で、助けを必要とする「依頼会員」と、心身ともに健康で余力があり、手を貸す側となる「協力会員」の2種類に登録できる。事務局が電話や面談で依頼を受け付け、内容に合わせて協力会員を指名する。

 時間単位でお金が発生する仕組み。依頼会員は30分ごとに250円を支払い、利益は協力会員に200円が渡り、50円は運営費に充てる。両会員とも保険代などで年会費500円が必要となる。

 昨年末には、試験的に運用された。足に障害がある女性(79)が「買い物をしてほしい」と支え合いの会に依頼した。白内障の手術を終えたばかりで、1人での外出に不安が残る内田さんに代わり、協力会員の女性(71)が買い物の代金を受け取ってトイレットペーパーや洗剤などの品を購入した。

 依頼した女性には同居する娘がいるが、「娘は仕事があるので逆に気を使う」といい、「地域の知っている人だと安心だし、お金を払うと遠慮もいらず、お礼の品も考えなくていい」と話す。協力会員の女性も「自分もいつか助けてもらう立場になる。今できることは何でもやりたい」と意欲を見せた。

 現在、登録者は60歳以上がほとんど。依頼会員のみの登録は73人で、協力会員のみは34人、両方を兼ねる人は31人という。支え合いの会の内田大造会長(71)は「元気なお年寄りが時間と能力を活用するきっかけになれば。高齢化が進む中で、国の制度に頼らず地域で地域を守る仕組みをつくりたい」と先を見据える。今後、弁護士や税理士ら専門家が応じる法律の相談も検討中という。

 ちょっと困りごと支え合いの会事務局(月、木曜日のみ)TEL080・9306・3596

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