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9月の台風21号による強風で倒れ、拝殿に倒れかかったスギの木=猪名川町民田
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9月の台風21号による強風で倒れ、拝殿に倒れかかったスギの木=猪名川町民田
2012年の新年行事「三矢の儀式」で、矢を放つ男性。伝統行事は2年連続の中止が決まった=猪名川町民田
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2012年の新年行事「三矢の儀式」で、矢を放つ男性。伝統行事は2年連続の中止が決まった=猪名川町民田

 今年9月の台風21号で兵庫県猪名川町民田、民田八幡神社の拝殿などが壊れ、来年1月の新年の伝統行事「三矢の儀式」の中止が決まった。同神社は、昨年の台風被害で今年の儀式も取りやめており、中止は2年連続。地元で寄付金を集め、復旧工事のめどが立った直後に見舞われた2度目の災難。住民らは失意を隠せないが、「江戸時代から続く神事を絶やすまい」と再来年の開催を目指し、再び寄付を募り始めた。(初鹿野俊)

 同神社は毎年1月6日、新年を祝い長男の成長を祈る「三矢の儀式」を執り行う。長男から3本の矢を受け取った父親が、的や恵方の空に矢を放つ。江戸時代から続くとされ、豊作と無病息災を願う意味も込められ、町の無形文化財に指定されている。

 1度目の台風被害は昨年10月。この年の台風21号で本殿裏のヒノキの木が倒れて本殿を覆う小屋や拝殿の屋根が壊れ、今年1月の儀式を中止。再開を目指し、倒木の撤去や社殿の修理に要する約500万円をねん出するため、「三矢の儀式保存会」をつくって寄付を呼び掛け、氏子以外の協力者も含めて地区内外から約250万円が集まった。

 しかし、修理工事の安全祈願祭を11日後に控えた今年9月4日、阪神間各地に強風や高潮被害をもたらした台風21号が襲来。今度はスギの木が倒れて拝殿の一部が損壊した。ほかにも数々の倒木で危険と判断し、待ち望んだ来年の再開も見送らざるを得なくなった。

 同保存会の谷清会長(67)は「寄付いただいた方を来年の儀式に招くつもりだったのに」と残念がる。民田地区で生まれ育った男性(81)は「子どもの時分から遊び場だった大事な場所。こんな被害は初めてやし、儀式が2年続けて中止なんて」と話す。

 同保存会によると、倒木の撤去などで新たに200万円が必要になった。氏子の自宅でも被害が出たといい、谷さんは「試練を与えられた」と苦笑しつつ、「神社も儀式も必ず復活させたい」と意気込む。

 寄付は口座振り込みで、JA兵庫六甲農業協同組合猪名川支店、普通口座0056581、三矢の儀式保存会会長、谷清さんまで。同保存会(猪名川甲英高等学院内)TEL072・767・2266

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