淡路

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取材に応じた(左から)鷲見宏・洲本健康福祉事務所長、小山隆司・淡路医療センター院長、野村哲彦・血液内科部長、濵田啓子・看護部長=県立淡路医療センター
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取材に応じた(左から)鷲見宏・洲本健康福祉事務所長、小山隆司・淡路医療センター院長、野村哲彦・血液内科部長、濵田啓子・看護部長=県立淡路医療センター

 淡路島内の新型コロナウイルス対応の最前線に立ってきた兵庫県立淡路医療センター(同県洲本市塩屋1)の小山隆司院長らが28日までに取材に応じた。患者を受け入れる中で、いかに院内感染を防ぎ、職員を落ち着かせて病院機能を維持させるか。未知のウイルスと向き合う日々を率直に振り返り、「第2波」への備えを語った。(上田勇紀)

 取材に応じたのは、小山院長、野村哲彦・血液内科部長、浜田啓子・看護部長、鷲見(すみ)宏・洲本健康福祉事務所長。27日夕、同センターで約1時間、新型コロナ対応に関する報道陣の質問に答えた。同センターは島内唯一の感染症指定医療機関。県は3月31日から5月9日までに、島内で10人の感染者を確認したと発表している。

 小山院長は「感染症指定医療機関であると同時に、淡路島の専門・救急医療を引き受けている。一番は院内感染を起こさないということ」と指摘。感染対策を徹底し、職員の時差通勤など密集を避ける工夫を凝らした。それでも、「テレビでアメリカやイタリアのすさまじい映像が流れていた。日本、自分の病院もそうなるのではないかという不安を多くの職員が持っていた」という。

 一時的に物資も不足。3月末から4月初めごろには、新型コロナ対応以外の部署で、サージカルマスクが1週間に1回程度しか交換できない場面もあったという。新型コロナ対策の中心となった野村部長は「コロナと通常の診療と両方で大変だった。現場には『自分自身が感染するのでは』『家族に感染させるのでは』など、さまざまな恐怖や葛藤があった」と明かした。

 神戸市の中核病院で院内感染が発生するなど県内で状況が悪化する中、小山院長は職員を勇気づけるためにできることを考えた。心にとどめたのは4月下旬、通院患者から院長宛てに届いた1枚のはがき。「淡路島に一つしかない大切な大切な病院」として、スタッフへの感謝と、医療崩壊を防ぐために力を尽くしてほしい旨がつづられていた。

 小山院長はこのはがきを紹介し、「今こそ ONE TEAM(ワンチーム)」と記したポスターを作って院内に掲示。「ここに勤務する者が一枚岩となってこの難局に立ち向かう。今はそのような局面」と呼び掛けた。

 鷲見所長によると、1月31日以降、これまでに島内のPCR検査は100件(人)を超えた。5月9日を最後に島内で新たな感染者は確認されていないが、「第2波」に備え、医師会、市、淡路医療センター、洲本健康福祉事務所が連携し、PCR検査拡充のための「地域外来・検査センター」立ち上げに向けて協議しているという。

 今とは別の枠組みで検討しており、医療機関で診察し、積極的にコロナが疑われるレベルでなくてもPCR検査がしやすくなるという。鷲見所長は「発熱外来とは違い、PCR検査をやるのを前提で来る場所」とした。県内他地域でも準備が進んでいるという。

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