淡路

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叔父との思い出を語る大浅田恭典さん=淡路市小倉(撮影・内田世紀)
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叔父との思い出を語る大浅田恭典さん=淡路市小倉(撮影・内田世紀)

 「安らかに眠って。あの時のことを忘れないよう、語り続けていくよ」-。

 北淡震災記念公園(兵庫県淡路市)副支配人の大浅田恭典さん(51)はあの日、神戸市東灘区の叔父春夫さん=当時(44)=一家4人を亡くした。

 名古屋に住んでいた恭典さんは朝のニュースで震災を知った。つながらない受話器を何度も握り、旧北淡町に住む両親らの無事を確認できたのは昼だった。しかし翌夜、父克己さんの弟春夫さんの勤め先から「春夫さんと連絡が取れない」と実家に知らせが入った。

 克己さんが駆け付けると、住んでいたはずのマンション1階は崩れ落ちていた。小学校に安置されていた春夫さんと妻和子さん=当時(43)=、いとこの一郎さん=同(14)=、有紀さん=同(10)=の亡きがらを実家に移し、親族で静かに見送った。

 「叔父は優しい人だった。実家に帰ってくるとお土産をくれて、一緒に遊んでくれた」と振り返る。いとこの2人は生きていれば30代。毎年1月17日は悲しく、悔しい気持ちが込み上げる。「それでも、四半世紀がたって自分も含めて記憶は薄らいでいる」と話す。

 自分と同じような思いをする人が少しでも減ってほしい。5年ほど前から語り部として、命の大切さと地震への備えを訴えるようになった。「それまで悲しい話はあまり語ってこなかった。だけど、風化が進む中で、自分にできることは伝えていくことだと思うようになった」

 決してあの日を忘れない。そう4人に語り掛け、そっと手を合わせた。(赤松沙和)

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