淡路

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加工した肉を手にする学生ら=南あわじ市志知佐礼尾
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加工した肉を手にする学生ら=南あわじ市志知佐礼尾
施設の加工室=南あわじ市志知佐礼尾
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施設の加工室=南あわじ市志知佐礼尾

 獣害対策で捕獲したイノシシやシカの肉を活用するための食肉処理加工施設「志知ジビエ」が、吉備国際大学南あわじ志知キャンパス(兵庫県南あわじ市)に完成した。同大とジビエを扱う業者「アスカ」(神戸市)が共同でオープン。野生獣の捕獲に取り組む同大狩猟部の学生は「淡路島のジビエを知って、おいしく食べてもらいたい」と話す。(赤松沙和)

 もともとは、県の事業で淡路島全体の処理施設開設を目指していたが、場所が決まらず頓挫。その後、同大と同社が連携し、国や県からの補助金を含めて約3900万円かけ、大学内への設置にこぎつけた。

 施設は同大の実習室を改装した約55平方メートルで、処理室、加工室、食肉販売室を備える。昨年3月に完成し、食肉処理業の営業許可を取得した同10月から本格的に稼働した。

 肉の有効な活用方法を研究してきた同部はこれまで、捕獲した個体を高知県の施設まで運んで処理。その肉を持ち帰ってジビエ料理の開発などに取り組んできたが、今後は全ての作業が大学内で可能となった。同部のほか、業者や地元猟師が捕獲した個体も扱い、年間で300頭ほどの処理を目指すという。同大は、肉のうま味などを研究する醸造学科の授業にも施設を活用。肉の流通や販売は主にアスカが受け持つ。

 洲本農林水産振興事務所によると2018年度、島内のシカとイノシシの農業被害額は、計約2900万円。狩猟期間も含めてシカ約2700頭、イノシシ約5400頭を捕獲したが、ほとんどは埋設処分された。同事務所は「施設を活用して対外的にアピールできれば」と期待する。

 同部部員は現在28人。地域住民らと協力しながら捕獲を試みる。昨年11月の狩猟解禁以降、イノシシ9頭、シカ4頭を捕まえた。出荷はまだだが、ジビエカレーをはじめ、ラーメンやマーボー豆腐など新たなメニュー開発にも力を入れ、“売れる肉”を目指す。副部長の2年芝池宏明さん(20)は「地元農家への被害を少しでも抑えられたら。肉の解体技術も上げ、島のジビエを多くの人に知ってもらいたい」と力を込める。

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