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土生集落の「虫送り」の様子。「灘の歴史を語る集い」のメンバーが撮影した=南あわじ市灘土生
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土生集落の「虫送り」の様子。「灘の歴史を語る集い」のメンバーが撮影した=南あわじ市灘土生

 人口減少などの影響で各地の伝統行事が姿を消していく中、兵庫県南あわじ市灘地区の住民らが「灘の歴史を語る集い」を発足させた。今も残る伝統行事を、準備風景も含めて映像として記録し、子どもたちや後世に語り継ぐ。14日には土生集落で「虫送り」があり、メンバーらが初めての撮影に臨んだ。(高田康夫)

 これまでも文章として残されている行事はあったが、細かな準備作業や独特の動き、音などを再現するのは難しい。灘地区でも高齢化と人口減少が進む中、存続が心配される行事があり、映像として記録に残していこうと、5月に住民6人が「集い」を発足させた。

 まず取り上げたのは、土生集落の「虫送り」。虫送りは平安時代末期の武将、斎藤実盛が稲につまずいたところを討ち取られ、稲をたたって害虫となったという伝承から、実盛の霊を鎮めて虫を送り出す。全国的には米作りの盛んな地域で残っているケースがあるが、ほとんど田んぼのない土生集落で続いているのは珍しいという。

 土生集落の虫送りでは、稲わらやトウモロコシの葉などと、米を包んだ半紙などを編み込んで縄状にする「苞」を用意。当日は竹に苞をぶら下げ、太鼓をたたき、ほら貝を吹きながら集落を練り歩く。海までたどり着くと、堤防から苞を放り投げ、お経を唱える。

 苞を作ることができる住民が少なくなる中、メンバーは準備風景から撮影を開始。当日も2台のカメラで集落内を練り歩く様子を収めた。今後編集作業をして5~10分の映像にまとめる。8月には、独自の奉納踊りが残っている土生集落の盆踊りも撮影する予定だ。

 活動を提案した林幹昭さん(72)は「子どもでも分かるようにDVDで映像を残し、伝統を受け継いでくれれば」と期待する。

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