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土日祝日を中心に運航する深日洲本ライナー=洲本港
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 洲本港(兵庫県洲本市)と深日港(大阪府岬町)を片道約55分で結ぶ「深日洲本ライナー」運航の社会実験が、正念場を迎えている。昨年度は夏場、猛暑や天候不良の影響もあり乗客が伸び悩み、赤字となった。本年度はこれまで「順調に推移している」(洲本市企画課)というが、定期航路復活の糸口をつかめるか、注目が集まる。(上田勇紀)

 岬町は大阪府最南端、和歌山市と隣接する人口約1万6千人のまち。淡路島との結びつきは強く、1949~99年には島と町を結ぶ定期航路があった。

 明石海峡大橋の開通などが影響して姿を消したが、2017年度、岬町が主体となって本格的に実験を開始。昨年度から3年間は、国の地方創生推進交付金を弾みに、洲本市と共同で事業を進める。岬町は「地域活性化には、航路再生で関西空港から新たな人の流れを作ることが必要」と力を込める。

 昨年度は7月から2月まで毎日、1日4往復を続けたが、68人乗りの船に1便当たり8・4人しか乗らなかった。本年度は4月27日から10月27日の土日祝日・お盆時期に限定。6月末までの実績で1便当たり19・8人(計3992人)が乗り、現時点の採算ラインである同23・9人に近づく。経費削減の努力でラインが下がる可能性もあるという。これから、人が動く夏休みやお盆時期のかき入れ時が重要になる。

 焦点は、実験結果を踏まえた「その後」だ。両市町は民設民営による航路復活を目指しているが、社会実験は事業費の半分を国、4分の1を市町が負担。つまり4分の3は税金でまかなわれている。それらがなくなったとき、手を挙げる事業者が現れるのか。あるいは市町がいくらか補助して復活させるのか。

 実験により、生活航路としてでなく観光目的の利用が多いことが判明。スポーツタイプの自転車を積み込めることから、サイクリング愛好家らから好評を得ているといい、淡路島や岬町周辺の波及効果もさらに検証が必要だ。

 昨年の7月13日には、復活してわずか1年で洲本港と関西空港を結ぶ航路が休止(その後廃止)に。事業者への補助金返還を巡って島では混乱が広がった。苦い経験をどう生かすのか、行政の手腕が問われる。

 車で明石海峡大橋を経由すれば3時間程度掛かるところを、約55分で結ぶ深日洲本ライナー。片道料金は中学生以上1500円、小学生500円、スポーツサイクル積み込み300円。1日4往復で、深日港発は午前8時5分、午前10時半、午後3時40分、午後6時5分。洲本港発は午前9時15分、午前11時45分、午後4時55分、午後7時20分。

 深日港のある大阪府岬町には、動物園などを備えたみさき公園があり、隣接する和歌山市にはイオンモール和歌山や和歌山マリーナシティがある。

 船のインターネット予約や運航状況の確認は専用サイト(http://fuke-sumotoliner.com)から。

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