淡路

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1972年に淡路人形浄瑠璃の演目を披露した福井子供会の元メンバーら=南あわじ市賀集福井
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1972年に淡路人形浄瑠璃の演目を披露した福井子供会の元メンバーら=南あわじ市賀集福井
1985年に語りを担当した竹本友庄さん(左)と、当時小学6年生だった鶴澤友吉さん=南あわじ市福良甲、淡路人形座
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1985年に語りを担当した竹本友庄さん(左)と、当時小学6年生だった鶴澤友吉さん=南あわじ市福良甲、淡路人形座

 平成が30日、幕を閉じた。前天皇陛下が兵庫県淡路島を訪問されたのは、即位前の1972年、85年と、即位後の95年、2001年の計4回。即位前の2回は、淡路島で500年続く淡路人形浄瑠璃を鑑賞し、稽古に取り組む子どもらと言葉を交わした。その励ましを胸に、数十年たった今も淡路人形浄瑠璃に関わり続ける人は多い。「次の時代も淡路人形浄瑠璃を守り続ける」。令和を迎え、当時の子どもたちは思いを新たにする。(高田康夫)

 前天皇、皇后ご夫妻は72年11月8日、洲本市の淡路島観光ホテルで、淡路人形浄瑠璃を鑑賞された。前年に発足したばかりの福井子供会人形浄瑠璃部(南あわじ市)の子どもたちが、裃などを身にまとい、「傾城阿波鳴門 巡礼歌の段」を演じた。子どもたちは新天皇陛下と同じ世代。ご夫妻はわが子を思うように、「ありがとう。何年生ですか?」「中間試験の最中ではありませんか」など、一人一人に声を掛けた。5分の予定が15分に延長された。

 「阪神・淡路大震災で被災者と膝をつき合わせて話される様子が、あの時と同じだと感じた」と、同部のメンバーだった原田浩一さん(60)。「ご夫妻の前で演じたこと、人間国宝の鶴澤友路師匠から教わったこと…。すべてが今の自分を作っている。子どもたちを世話する番になり、将来にも人形をしていて良かったと思ってもらえるようにしたい」と話す。

 ご夫妻は85年8月27日にも、大鳴門橋記念館で淡路人形座の公演を鑑賞。同座の副支配人、竹本友庄さん(55)は当時22歳の若手ながら語りを任され、公演後には「すばらしい文化をしっかり守ってください」と声を掛けられた。

 三原高校(当時)郷土部や南淡中郷土芸能部、福井子供会人形浄瑠璃部の児童、生徒もご夫妻と面会。同座の鶴澤友吉さん(45)は当時、福井子供会の小学6年生。将来は同座に進もうと考えていたが、ご夫妻から「がんばってください」と励まされ、「完全に心を決めた」と振り返る。

 平成の31年間、淡路人形浄瑠璃を守るため日々の稽古や公演活動をしてきた2人。「令和の時代も続けていくことが、あのとき励まされて心に誓った私の使命」と友吉さん。友庄さんも「次の時代も淡路島がみんなで守っていくべき文化。新天皇、皇后両陛下にも見ていただければ」と期待する。

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