正平調

時計2020/04/05

  • 印刷

歌はこんなにも強い。そう思わせる投稿だった。読んだのは3月末の本紙発言欄・若者Box席。12歳、とある◆4年生から休みがちになり、不登校に。沈み込んでいたとき、テレビから流れてくる坂本九さんの歌にハッとしたそうだ。「上を向いて歩こう」である。支えてくれる歌詞だった。「休みたいと思ったときは、この言葉を思い出している」◆作詞の永六輔さんは反安保運動で挫折してつくった、と何かで読んだ。それから来年でもう60年になる。中村八大さんの親しみやすいメロディーもあって、みんなの愛唱歌になった。年齢に関係なく、さまざまな場面で、ふっと口ずさんでみたくなる◆阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地で何度聞いたろう。台風の洪水に没したバスの乗客は、逃れた屋根の上で身を寄せ合って合唱した。海外で誘拐された身内に聞いてほしくて、日本の家族が現地ラジオ局に流してもらったというニュースもあった◆新型コロナウイルス禍でも出番である。演出家の宮本亜門さんが、試練と不安を乗り越えるため、みんなで「上を向いて歩こう」を歌わないか、と呼びかける。さまざまな動画を編集し、近々公開するそうだ◆六輔、八大、九の「六八九トリオ」が高い空の上から見守っている。2020・4・5

正平調の最新
もっと見る

天気(5月28日)

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

  • 25℃
  • ---℃
  • 0%

  • 27℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ