正平調

時計2020/03/03

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桜には夢見草、チョウには夢見鳥という美しい異称がある。春の訪れを告げる花や虫。それにふさわしい名を、と昔の人は考えたのだろう。同じように旧暦3月は夢見月ともいわれる◆無粋なウイルスめ-。これから春色に染まっていくはずの日本列島に、新型コロナウイルスの感染域が広がっている。感染者のいる都道府県に赤い色を塗っていけば、瞬く間に半分以上が赤く染まってしまった◆兵庫県でもついに感染者が確認された。ひと月前であれば「まさか」と驚きもしたろうが、近隣府県ではすでに発症者がいる。ウイルスが兵庫だけを素通りしてくれるはずもないと、ここは冷静に受け止めよう◆そうは言いつつ、関連のニュースについ驚いて、腰を浮かしそうになる。きのうは神戸港を周遊するクルーズ船の運航会社が経営破綻したと報じられた。新型肺炎禍で乗船キャンセルが増えたことも一因という◆今週から多くの学校が休校になる。施設の休業も相次いでいる。このトンネルを抜けられるのはいつか、先の見通せないところがつらい。子どもたちはもちろん、大人のストレス過多も気がかりな3月になろう◆陽光うららかな夢見る月の始まりというのに、心はどんよりと重たい。ウイルスめ-ともう一度、つぶやく。2020・3・3

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