正平調

時計2019/07/15

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〈ワタシタチハスデニひと言語ニ取リ込マレテイル/ひと文明ヲ消滅サセタ《言語構造物》ノ瘴気(しょうき)ノナカニイル〉◆時里二郎さんの詩集「名井島(ないじま)」は人工知能(AI)を組み込まれたアンドロイドが語り手となっている。昨秋出版され、高見順賞と読売文学賞をダブル受賞した。雑誌「現代詩手帖」が今月号で特集を組むなど、反響は続く◆将棋や囲碁ではAIがプロ棋士を破り、実際に小説や詩歌を作らせる試みも進む。人間の雇用を奪うのでは…との懸念も出ているが、果たして?◆AIに詩が書けるのか。あるインタビューに、時里さんはこう答えている。「仮にAIが詩を書くようになったとしても、それを詩と感じるのは読み手。詩はヒトに読まれるため以外に作られる必要はあるのか」と◆時里さんといえば「神戸新聞文芸」の詩壇選者。毎週月曜の文芸欄には、何げない日常をすくい取った人間くさい作品が並ぶ。これからも読み手としての時里さん、そして新聞読者の心に染み入る詩が紙面にあふれるといい◆と、人ごとのように言ってる場合じゃない。詩よりも事実に基づいて書く新聞記事の方が、AIに取って代わられる日は近いはずだから。読者の皆さんに見限られないよう、私たちも言葉と感性を磨かなければ。2019・7・15

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