正平調

時計2019/07/08

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姫路市と山形県酒田市。今年5月、北前船をテーマにした文化庁の日本遺産に姫路市が追加認定されてその縁を知った◆同市の古刹(こさつ)、正法(しょうぼう)寺に保管される唐戸には二つの家紋が刻まれている。一つは「丸に算木(さんぎ)」で播磨の豪商奈良屋、もう一つは「丸に本」で出羽酒田の豪商本間家だ。「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」とうたわれ、栄華を誇った◆兵庫県立歴史博物館によると、奈良屋は最上川流域と商取引があり、本間家3代目の光丘(みつおか)が若い頃に奈良屋に滞在した。唐戸は光丘が寄進したとされる◆北前船は江戸から明治にかけて、北海道から大阪までの西回り航路で活躍した。いま沿岸を歩くと数多くの痕跡と出会う。人口減が進む中、交易のロマンをまちづくりに生かそうとする動きも盛んだ◆北前船テーマの日本遺産では16道府県の45市町が認定され、構成文化財は360点を超す。83件ある日本遺産で最も多い。各地の交流は盛んで9月には山形県酒田市、鶴岡市で寄港地フォーラムがある◆姫路市の九所御(くしょご)霊天(りょうてん)神社を訪ねた。1945年7月の姫路空襲で本殿や古文書などは焼失したが玉垣は残った。地元の有力商人に交じって「羽州庄内酒田 本間長三郎」。刻まれた文字から日本海の荒波を思った。2019・7・8

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