正平調

時計2019/06/17

  • 印刷

「防災の日」といえば関東大震災の9月1日だが、本当はその日だけではない。鎮魂の祈りをささげ、災害への備えを誓う日は列島にいくつもある。「1・17」も「3・11」もそうだろう◆今月でいうなら、まず3日。43人もの死者・行方不明者を出した雲仙・普賢岳の大火砕流から28年がたった。土石流などによる死者・不明者が23人にのぼった岩手・宮城内陸地震からも14日で11年を迎えている◆あす18日もまた、悲しい節目の日となった。大阪府北部地震が起き、通学中の女児らが亡くなってちょうど1年である。女児は倒れてきたブロック塀の下敷きになった。悲運ではすませられない、つらくて重い教訓が「6・18」の日付には刻まれている◆山を愛した随筆家の串田孫一さんが、エッセー集「若き日の山」に書いている。「山の中で人は蟻(あり)のようになる」。街の中にいるとつい忘れがちだが、人間は大きな地球にしがみつくちっぽけな存在にすぎない◆大地が揺れたとおののいても、地球にはしゃっくりくらいのものだろう。しゃっくりがいきなり出るのと同じで、地震の予知は難しい。アリのように視線を低くして、身近な危険を取り除いていくほかあるまい◆1年わずか365日。悲しい節目をこれ以上つくりたくない。2019・6・17

正平調の最新
もっと見る

天気(8月24日)

  • 29℃
  • 24℃
  • 30%

  • 32℃
  • 22℃
  • 20%

  • 30℃
  • 24℃
  • 50%

  • 31℃
  • 22℃
  • 40%

お知らせ