日々小論

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 国連が3月8日を「国際女性デー」と定めて今年で45年になる。例年なら性差別撤廃を訴えるイベントが世界中で開かれるが、今年はコロナウイルス感染の拡大で兵庫県内でもいくつかの催しが中止になった。

 米ニューヨークの国連本部ではフィンランドで3人目の女性首相、サンナ・マリン氏が演説した。「男女平等は放っておいても実現しない。政治的決断が必要だ」。確かにその通り。日本の男女不均衡はもはや暴力的ですらある。個人的には「国難」だと思っている。

 政治家や企業役員の女性比率を上げることはもちろん大切だが、ここでは目線を変えたい。本紙「イイミミ」欄に1、2月、ドメスティックバイオレンス(DV)に悩む50~70代の女性たちの声が立て続けに載った。

 76歳主婦は酒乱の夫からいったん逃げたが、「殺されるかと思うほど殴られた」。その夫が脳梗塞で入院し、「ああ、今が一番幸せ!」という。だが、退院してきたら…と考えると不安だと訴える。

 56歳の女性は、無視や暴言を繰り返す夫との生活を30年続けた。昨年、ストレスから息ができなくなり、家を出た。で、気づいた。「自分が受けたのはDVだった」と。相談機関は力になってくれなかったと憤る。

 どの人も、子どものために耐えてきたと話す。それが切ない。子どもたちも父親のDVに傷ついていたかもしれない。どうかもう我慢しないでください、と祈るような気持ちでいる。

 国際女性デーの今年のテーマは「平等を目指す全ての世代 女性の権利を考えよう」。「平等」を「幸福」に言い換えてもいい。「今が幸せ!」と感じるか。そんな視点で女性の権利に思いをはせてはどうだろう。

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