日々小論

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 小学生の子どもがいる。ここ数日、ママ友との間で悲鳴交じりのやりとりが続いている。

 新型コロナウイルス対策で影の薄かった安倍晋三首相が突如、思いつきのように全国一斉休校を呼びかけたせいで、自分を含め周囲の親たちはずっと右往左往している状態だ。

 子どもが通う学童保育は休校中も開かれるが、教室よりずっと狭い空間に子どもたちが長時間ひしめくことになりそうだ。お弁当だって要る。スタッフの確保や調整が追い付かず、できるだけ家庭でお願いしますとも言われている。

 神戸市では、家での保育が無理な場合は通っている小学校で預かり、自習させるという。何とも、ちぐはぐな感じがするのだが…。

 心配なのが勉強面だ。授業でまだ習っていないところがあるのに、市教育委員会は「主に家庭学習でカバーしてもらうしかない」と言っている。ママ友たちも絶句していた。塾も習い事もすべて休みになった。

 結局のところ、家庭に丸投げではないか。「政府として責任を持って対応する」と大見えを切る首相が、むなしく映るのは私だけだろうか。

 一斉休校の疫学的な効果については専門家の評価も分かれており、ここでは触れない。事後の調査や分析を待つ必要があるだろう。

 それよりも気になるのは、市井の人々への想像力とか共感といったものが、首相らに決定的に欠けていると感じる点だ。

 報道によると、盟友の麻生太郎副総理でさえ「共働きの家はどうなるんだ」と一斉休校に異論を挟んだという。

 しょせん人ごと? そう思えば、後手後手に回ったこれまでの対応に合点がいく。

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