日々小論

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 遅ればせながら今週になって、人と話すときなどはマスクを着け始めた。

 新型コロナウイルスから身を守る、というためではない。予防にはマスクより手洗いの方が有効というのが、世界保健機関(WHO)や専門家の見解だ。たださえマスクは不足しているのだから、アルコール消毒なども念入りにすることで防御しようと考えていた。

 しかしここにきて、感染経路がわからない例が相次いでいる。こうなると、自分が感染していても不思議はない、と思い始めた。海外には長らく出ていないし、体調も良い。しかし渡航歴がなく無症状や軽症の感染者も多いだけに、それだけで「陰性」の根拠にならない。

 ウイルスはくしゃみやせき、会話などに伴う飛沫(ひまつ)で外部に飛び散る。それを防ぐのには、マスクは効果がある。感染の可能性が完全に否定できない以上、うつらないためでなく、他人にうつさないために使うことにしたのだ。

 政府の専門家会議は「ここ1~2週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際」と位置づけた。拡大を食い止めるには、感染の可能性を一人一人が想定して日常生活を送るべきではないか。飲み会や人が集まるイベントに行くことの可否も、おのずと判断がつくだろう。

 驚かされたのは、政府の対策本部会合の光景だ。首相や閣僚、関係省庁の担当者など数十人が狭い会議室にひしめき合っているのに、大半はマスクを着けていない。開会中の衆院予算委員会も状況は変わらない。

 すでに厚生労働省や内閣官房の職員には感染例が出ている。国民に拡大阻止を呼びかけるのなら、まず隗(かい)より始めよ。そしてマスクの増産だ。

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