日々小論

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 国会議員のカジノ疑惑に、統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す自治体は困惑しているそうだ。まちの活性化につながるともくろんでいたのにイメージダウンだ、と。

 ならば、カジノ抜きのIRにすればいい。

 不夜城のようなショッピングモール。夜景が一望できる高層ビル最上階のプール。少々の連泊では回りきれない遊戯施設。マカオやシンガポールなど海外のIRの画像を見るたびに、なるほどこれなら多くの観光客が来るだろうと思う。

 だがその大半には、カジノがある。サービスの一環などという顧客ファーストの理由ではない。カジノはIRの収益の大きな柱になっているからだ。

 政府の基本計画では、カジノの規模はIRの床面積全体の3%が上限としている。

 客が勝とうと負けようと、賭け金の一部は確実に胴元、いや、運営会社に入る。残り97%を支えられるほど、確実にもうかることが分かる。

 これまで政府はIRについて「カジノを含む統合型リゾート施設」と、まるでカジノはIRの一部にすぎないような表現をしてきた。

 しかし海外の運営会社によると、カジノのないIRはあり得ないらしい。つまりIRとは「統合型リゾート施設を含むカジノ」といえる。

 政府はカジノに入場料を課し、安易な利用を抑制する意向だ。しかし入場料を取り返そうと、賭け金を増やすギャンブル好きも出てくるだろう。

 客の賭け金が増えればカジノ運営会社は潤い、地元自治体の税収も伸びていく。

 だが住民は、「賭博で生きるまち」になることを、果たして是とするだろうか。

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