日々小論

  • 印刷

 子どもの安全な「食」を求める米国の母親ネットワーク「マムズ・アクロス・アメリカ」の創設者ゼン・ハニーカットさんがこのほど日本を訪れ、尼崎など全国7都市で講演した。

 遺伝子組み換え作物(GMO)の最大生産・消費国である米国では、近年急増した内臓疾患や自閉症、認知症などとの関連性が指摘され、大きな社会問題となっている。

 今回は、米国民の食への関心を高め、非GMOや有機農産物拡大の流れをつくった「アメリカを変えたママ」として、日本各地の生協などが招いた。

 GMOなどに関心のない一人の母親だったというゼンさんは、アレルギーなど体の異常に苦しむわが子を救いたい一心でたどってきた道のりを話した。

 異変の原因を調べ、その作物や食品を一つずつ取り除くうちに、米国の多くの食品に含まれるGMOと栽培に使う除草剤の主要成分グリホサートの食品残留問題へとたどりつく。

 それらが、成長に欠かせない栄養素の摂取、神経伝達、生殖を妨げ、病原菌を増やすという多くの研究者の警告を知る。そして、食品のGMO表示をしない政府と企業の「裏切り行為」に怒りを覚え、同じ悩みを抱える母親たちと立ち上がった。

 ゼンさんは、自分たちの経験を日本の母親たちと分かち合いたいという。発効した日米貿易協定などで、米国人が食べなくなったGMOや除草剤に関連した食品が、日本に大量流入する可能性があるからだ。

 健康を取り戻した家族の思いを凝縮した長男の言葉がゼンさんの著書で紹介されている。

 「最大の脅威はその問題自体ではない。誰かがそれをどうにかしてくれる、という人任せの考えだ」

日々小論の最新
もっと見る

天気(4月3日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 10%

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 18℃
  • ---℃
  • 10%

  • 19℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ