日々小論

  • 印刷

 仕事始めの日に神戸や大阪で開かれる「賀詞交歓会」を毎年取材している。地域の政財界の面々が集まる場である。

 会場の雰囲気や経済人たちとの雑談などから、新しい年の景気動向を探ってみたりする。

 さて、今年。

 神戸で話を聞いたところ、「景気のまだら模様、深まる」との印象を受けた。業種によって景況感が異なるのは当然だが、昨年より明暗のコントラストが濃くなっているようだ。

 いつもは歯切れのいい経営者も、先行きについては言葉を濁した。特に輸出型製造業。機械部品メーカーのA氏は「前回の五輪後は2年間仕事がなかった。今回はどうなるか、読めんのや」と肩をすくめた。

 やはり、米中貿易摩擦を心配する向きは多かった。

 中国の製造業が「国内では下請けの仕事がない」と日本での受注に力を入れだしており、神戸に事務所を構えたメーカーもあるという。経済団体のB氏は「中国企業と仕事の取り合いや。技術力も高いし、手ごわいで」と言った。

 ふと、2年前の大阪での交歓会を思い出した。

 会場全体が上気したような雰囲気で、何人もの経営者が「正直、儲(もう)かってますわ」と話していた。好景気の実感がなかった自分は驚いたものだ。実際、企業収益は全国的に好調だった。

 今年はさんざめきも心なしかおとなしめだなぁ…などと考えていたら、会場がどよめいた。あいさつに立った神戸市長が、街づくりへの抱負をほとんど叫ぶように語ったのだ。気合十分といった感じに。

 気おされた参加者もいただろう。実を言うと、自分もその一人。取材する側として、こちらも改めて気合を入れないと。

日々小論の最新
もっと見る

天気(6月7日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

  • 30℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ