日々小論

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 臨時国会が終わり、国会は一足早く“仕事納め”を迎えた。

 振り返れば、今年の国会は2年越しの「統計不正」で始まり、季節外れの「桜を見る会」で幕を閉じた。野党の追及は中途半端に終わり、隠蔽(いんぺい)と忖度(そんたく)、身内優遇がまかり通る政権の体質は改まりそうもない。

 幕あいの話題をさらったのは、閣僚らの失言や辞任劇だ。

 道路整備を巡り首相や派閥のボスに「忖度した」と得意げに語った国土交通副大臣。東日本大震災被災地の「復興より同僚議員が大事」と言い放った五輪相。選挙区で金品を配ったと疑いのある経済産業相と、妻の選挙違反疑惑を指南したとされる法相は、国会で説明責任を果たすと約束して去ったが、その後は本会議場にも現れていない。

 だから、こんな数字にも驚きはなかった。認定NPO法人「言論NPO」が11月に公表した全国の有権者千人を対象とした世論調査で、政治家を「信頼している」と答えた人はわずか20・1%。政治家を自分たちの代表だと「思わない」が45・0%で、「思う」の41・5%を上回った。その理由で最も多いのは「政治家が有権者を意識するのは、選挙の時だけだから」。

 気になったのは次の回答だ。民主主義に関して「ほかのどんな政治形態より好ましい」が39・8%で辛うじてトップだったものの、33・8%で「国民が満足する統治のあり方こそが重要で、民主主義かどうかはどうでもいい」が続いた。

 政治家が本当のことを語らないでいるうちに有権者の心は遠く離れ、選挙制度や民主主義そのものに疑いを持ち始めている。政治不信が民主主義不信にまで深まっているとしたら-。

 政治に携わる人たちは、その怖さを感じているだろうか。

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